カロリー制限はダイエットだけじゃない!老化スピードが遅くなる可能性が判明

カロリー制限と老化の関係性

カロリー制限を普通に考えると、「カロリー制限=ダイエット」となる方が多いと思います。

人それぞれで多少の差はあってもカロリー制限はダイエットにダイエットに大きく関わってくる部分ですのである意味当然の考えではあるのですが、今回はダイエットということではなく、「老化スピード」の変化の関係性についてです。

ダイエットはする必用をあまり感じない方でもカロリー制限が老化スピードに関係する可能性があるとなると、俄然気になってくるのではないでしょうか?

カロリー制限についてのどんな研究が行われたのからから、どんな理由から老化スピードに関わってくるのまで紹介したいと思います。

肥満状態ではない方のカロリー制限研究

2年間のカロリー制限

カロリー制限と老化スピードについての研究は、アメリカ南部ルイジアナ州立大学Pennington Biomedical Research Center リアンヌ・レッドマン准教授率いる研究チームによって実際されました。

このカロリー制限の研究は肥満状態の方が対象であるのではなく、肥満状態ではない方のカロリー制限が代謝にどんな影響を与えるのかを調査するために行われた初の試みで、調査対象と研究は以下の内容が行われました。

・健康状態が良好
・肥満ではない21歳〜50歳の男女53人

53人を従来通りの食生活のグループ、食事からのカロリーを2年間にわたって15%少なくしたグループの2つにわけ、体の代謝の状況と、細胞の老化と関連があるとされる「酸化的ストレス」の変化の調査研究です。

カロリー制限の15%というのはなんとなくの量ではなく、現状の体重を維持する際に必用なカロリー量を被験者の体細胞レベルで分析して導かれたカロリー制限と、かなり厳密な計算の上で行われた研究となっています。

今回の、この研究は「エネルギー摂取の制限による長期的影響に関する包括的な調査」を意味する、CALERIE(Comprehensive Assessment of the Long-Term Effects of Reducing Intake of Energy)と呼ばれています。

初の試みの通り、肥満状態ではない方を対象としたカロリー制限というのは、あまり人が目を付けない案件ですよね。

Metabolic Slowing and Reduced Oxidative Damage with Sustained Caloric Restriction Support the Rate of Living and Oxidative Damage Theories of Aging

Calorie restriction trial in humans suggests benefits for age-related disease

では、2年間行われたカロリー制限の研究結果は、どのようになったのでしょうか?

活性酸素の減少が老化スピードに影響

活性酸素の減少

【2年間の研究結果】
1.調査前に較べて基礎代謝量が80〜120kcal低下
2.体重変化が目的ではないが、平均して9kg体重が減少
3.体重が減少しても貧血や骨量の低下、生理周期、精神面のマイナス影響はなし
4.心的状態や健康に関連したクロリティ・オブ・ライフの向上
5.体組織の老化に関連がある「酸化的ストレス」の低下

つまり2年間の研究結果で何がわかったかというと、「すでに健康で肥満状態でなかった人でも、カロリー制限の恩恵を受けている」ということです。

唯一気になる基礎代謝が落ちている点ですが、代謝が落ちるというのは代謝の副産物の「活性酸素」の生産量が減少するという変化が起こります。活性酸素は体の細胞のDNAを損傷されるのですが、活性酸素の量が減少することで細胞のDNAの損傷も軽減され、細胞の老化が抑えられることにつながる可能正があるそうです。

少し説明が難しくなってしまいましたが、活性酸素の老化プロセスを複数年のカロリー制限を行うことによって減少ができれば慢性病のリスクも下げ、寿命を長くする可能性もあるそうです。

ダイエットのセオリーでは基礎代謝を下げずに燃費の悪い体になることが必用ですが、肥満ではなく健康状態である方には基礎代謝が落ち燃費がよくなっても、カロリー制限によって老化スピードが抑えられるというある意味真逆な状態になるのは不思議ですよね。

カロリー制限は老化スピードが遅くなる〜まとめ〜

カロリー制限が老化スピードの関係性について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

若い学生時代を別とすれば年齢を重ねていくのは誰でも平等におこることではありますが、老化はなるべくであればしたくないという方が大多数だと思います。カロリー制限で老化スピードが遅くなる可能正があるならば、喜んでカロリー制限をするという方も多いのではないかと思います。

ただし、この研究発表でいわれているのは前述の通り、「健康状態が良好で肥満ではない方々で、かつ2年間にわたって15%のカロリーを少なくした」結果であるというのは注意すべきポイントの1つです。

1つ注意して欲しいのは同じカロリー制限であっても、ダイエット時に行いがちが極端なカロリー制限は老化スピードが遅くなるの前に、今すぐの健康被害の原因にしかなりませんので、行わないようにしてくださいね。健康被害がでるダイエットはダイエットではありません。

今回の様に結果がでている研究は継続して研究が行われますので、もっとカロリー制限が緩やかであった方が結果がよいとか、途中休憩を挟んだ方が結果がよいなんて研究結果がでてくるかもしれません。

新しい研究結果がでた際には、また紹介したいと思います。

【追記 4/6AFP 別の研究論文が発表】

ネズミキツネザル
マダガスカルに生息するネズミキツネザルは1日の摂取カロリーを成体期通して少なくすると、他の個体よりも長生きするとの研究論文が発表されました。

※前提条件として、ネズミキツネザルの平均寿命は約5.7年で、個体によっては12年生きるとされている

2006年から開始されたこの研究では15匹には標準的な1日分のエサ、別の19匹には1日の摂取カロリー総量が約30%少ないエサが与えられました。この長期にわたった研究の結果、カロリー制限したグループは平均9.6年生きたのに対し、標準的なエサを与えたグループは6.4年と寿命に大きな差がでたそうです。

また、実験終了までに標準的なエサのグループは15匹全て死んだ一方、カロリー制限したグループのうち7匹は生存しており、この7匹全てが13歳オーバーと確認されていた最高寿命をこえてきました。

ネズミキツネザルの実験結果であるのでそのまま人間にも同じことがいえるというわけではありませんが、特別な個体がというわけではなく多くの個体に変化があったというのはとても興味深い研究結果だと思います。

人間でも2年という期間ではよい方向の研究結果がでていますし、カロリー制限することと老化との関係性は調査されて新たな研究結果が発表されていくことでしょう。

最初のまとめと同様になりますが、極端なカロリー制限は健康被害の原因にしかなりませんので、絶対に行わないようにしてくださいね。

カロリー制限で長生き、ネズミキツネザル実験で効果 仏研究

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