タバコと肥満の関係とは? 禁煙でダイエットしよう

タバコは肥満になる「タバコを吸っていると痩せる」と間違った認識をしていませんか?

タバコはホルモンにも影響して太りやすくなります。

一方で、「禁煙をしたら太った」という声も。タバコはニコチン依存症とも言われており、正しい禁煙方法でないと体重が増えてしまいます。

禁煙をすれば、肌がキレイになるだけでなく肥満も解消します。禁煙後に増量しない正しい対処法も合わせてお伝えしていきます。

タバコを吸うと肥満になる!?

タバコは肥満に
タバコと肥満は密接な関係があります。タバコに含まれる数千種類の有害物質は、内臓脂肪を蓄えようと働きます。

蓄えられた内臓脂肪は、病気の原因物質を多く分泌させます。肥満だけにとどまらず、命に関わる重大な病気になるかもしれません。

肥満に悩んでいて、タバコを吸っている場合には、禁煙で無理なくダイエットができるかもしれません。

また、タバコを吸うとスッキリして気分がリフレッシュできるのはないでしょうか。

頭がモヤモヤしているとタバコを吸ってスッキリしたくなりますよね。この状態こそ「ニコチン依存症」の症状と言えます。

タバコをやめたくてもやめられないときは、離脱症状があるかもしれません。

手が震える、苦しくなるなどの症状に悩む人も多く、自分の意志だけではどうにもできないのが「ニコチン依存症」です。

たとえ禁煙しても、ニコチン依存症の離脱症状やストレス発散の対処行動が、「過食」になってしまうと注意が必要です。

ニコチン依存症の離脱症状に対しては、ニコチンパッチなどを代用して症状の軽減を図ります。
ストレス発散に対しては、運動や好きな趣味をするなど健康的な方法で対処していきます。

禁煙後に正しい対処行動がとれれば、体重の増加を予防できます。

タバコが身体に及ぼす影響

タバコの身体への害
タバコに含まれる代表的な有害物質にはニコチンやタールがあります。わかっているだけでも数百種類、本来であれば数千種類の有害物質があると考えられています。

では、タバコの有害物質は身体にどのような影響をもたらすのでしょうか。

女性喫煙者は肥満が多い?

厚生労働省の統計では、タバコを吸っている人は吸っていない人に比べて肥満率が高いことが分かっています。女性の肥満は、男性に比べて2倍以上に。

タバコによって肥満が起こる原因は、ホルモンが関係しています。タバコの有害物質によって、男性ホルモンを刺激し、女性ホルモンを減少させます。

男性ホルモンが多い状態になると、女性でも内臓脂肪型の肥満になります。

よく耳にする「メタボリックシンドローム」のようなお腹になってしまうことも。内臓脂肪は過剰に蓄積してしまうと、取り除くのにとても時間がかかります。

お腹周りだけなかなか痩せないのは、内臓脂肪が蓄積されているのかもしれません。

生活習慣病のリスクを高める?

タバコの害についてどのくらいご存知でしょうか?

タバコのパッケージには肺がんになるリスクなどが紹介されています。タバコ=がんのイメージがありますが、それだけではありません。

タバコによって生活習慣病になるリスクを高めることが分かっています。生活習慣病とは、生活習慣に起因する病気の総称で、次のような病気が含まれます。

生活習慣病と言われている病気

  • がん
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 糖尿病
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞

心筋梗塞は虚血性心疾患のひとつで、がんと同じく日本の死因トップ3に入ります。これ以外にも注意したいのが、糖尿病や高血圧です。

1日20本のタバコを25年間吸い続けると、糖尿病になるリスクは1.6倍に。

タバコ1本に換算すれば、血圧が10から20mmHg上昇し、その状態が15分ほど持続されます。

20本吸うと合計して5時間以上は高血圧状態になることも。一度傷ついた血管を元に戻すにはとても時間がかかります。

タバコを続けていれば、肥満が関係する高血圧や糖尿病などの生活習慣病になるリスクはどんどん高まっていきます。

喫煙者の子どもは肥満が多い? 受動喫煙にも注意!

タバコで子供も肥満に
喫煙による肥満の害は、子どもにまで及びます。受動喫煙によって子どもは大人と同じかそれ以上の害を受けることになります。

ニコチンなどを多く含む副流煙を吸うことで、ホルモンバランスが変化し、肥満になってしまいます。

子どもでも2型糖尿病を発症する場合もあり、受動喫煙の害から子どもを守ってあげなければなりません。

怖い受動喫煙の害とは?

受動喫煙とは、自分の意思に反して副流煙を吸ってしまうことです。

主流煙に比べて副流煙には、数倍もの有害物質が含まれています。

  • ニコチン=2.8倍
  • タール=3.4倍
  • 一酸化炭素=4.7倍

副流煙だけでなく、喫煙者の呼気にも有害物質は含まれています。カーテンや家具にも有害物質が付着しており、手などを介して有害物質を身体に取り入れてしまうことを3次喫煙とも言います。

受動喫煙、3次喫煙によって肥満だけでなく、がんや糖尿病になるリスクを高めてしまいます。タバコを吸っている人は、副流煙を吸い込まないよう周囲への配慮を忘れてはいけません。

受動喫煙で子どもも肥満に?

ある調査では、肥満児の父母は非喫煙者の父母よりも高い喫煙率を示していました。

受動喫煙による害だけでなく、喫煙している親は、健康意識が低いこともあり、子どもの肥満が起こるのではないかと考えられます。

禁煙しても体重が増えてしまう理由は?

禁煙後に体重が増える原因
禁煙をしてみたものの「2〜3kg体重が増えた」という声をよく聞きます。

結論を言えば、2〜3kg程度であれば、健康な証です。

理由はさまざまですが、「ご飯を美味しく食べられるようになった」ことが一番の大きな要因ではないでしょうか。

タバコを吸っていると、味覚の低下や胃腸の調子が悪くなります。禁煙すれば、味覚も胃腸も本来の働きを取り戻します。

一方で禁煙をして5〜10kgも体重が増加してしまうのであれば、対策が必要です。無意識に不健康な対処行動をしている場合がありますので注意が必要です。

禁煙しても体重が増えてしまう理由2つを紹介していきます。

ニコチン依存症を克服できていないから

タバコは「ニコチン依存症」であり、やめると離脱症状が現れます。一定期間タバコを吸わないと、次のような症状が現れます。

  • 不安になる
  • イライラする
  • 集中できない
  • 落ち着かない

不快な離脱症状から抜け出すために、再びタバコを吸う悪循環に陥ります。喫煙者は慢性的に脳波に異常があることがわかっています。つまり、脳がSOSを発信しているのです。

身体と心がニコチンを欲している状態なので、自らの意思だけでは解決できません。ニコチン依存症を克服しなければ、余計にストレスが溜まる一方です。

溜まったストレスをうまくコントロールできずに、暴飲暴食になったり、再びタバコを吸ってしまったり、体重増加に拍車をかけてしまいます。

ストレスの発散法が適切ではないから

ストレスの発散法が不健康であると体重増加を招きます。禁煙後にやってしまいがちなストレス発散法を紹介します。

  • 口寂しくて何か食べてしまう
  • 「禁煙したのだから好きなものを食べて良い」と正当化する
  • 外食が増えてしまう

「タバコを吸いたい気持ち」を否認してしまうと、ストレスを食べることで紛らわせたり、正当化(合理化)しようとします。

これらの対処行動を取ってしまうと体重が増える原因になります。健康的な方法でニコチン依存症を克服することが、禁煙後の体重増加を防ぐことにつながります。

正しい禁煙方法で、肥満を解消しよう

正しい禁煙でダイエット
それでは、禁煙後太らずに健康的に痩せる方法について一緒に考えていきましょう。

禁煙外来を活用しよう

禁煙で太らないためには、ニコチン依存症を薬の力で少しずつ改善していきましょう。禁煙外来のある医療機関での治療をおすすめします。

禁煙外来では、ニコチン依存症の診断患者さんの禁煙の希望がないと保険適用になりませんので注意しましょう!

禁煙治療のプログラムは、12週にわたり、合計5回の治療をおこないます。

ニコチン依存症の身体的依存に対しては薬物療法がおこなわれます。

離脱症状は、禁煙後2〜3日で最も強くなります。1週間過ぎた頃に、徐々に治まってきます。

苦痛な離脱症状には、ニコチン置換療法(代替療法)で一時的に症状を緩和していきます。ガムやパッチに含有させたニコチンを吸収させることで、禁煙による離脱症状を軽減していきます。

ニコチンガムやニコチンパッチによるニコチン血中濃度上昇は、依存症になる程度ではありません。

ニコチンパッチなどの薬物療法以外にも、依存症を克服する心へのアプローチがあります。

認知行動療法や動機付け面接法などが必要に応じて実施されます。

認知行動療法

自分の考え方や捉え方にクセがないか、どのように考えたらポジティブな思考になれるのかなど最適な解決策を見つけ出す治療です。

動機付け面接法

病気になった人の実体験を聞いたりして「このままではいけない」とタバコをやめる動機付けをする治療です。

健康的なストレス発散方法を試してみよう

「タバコを吸ってないから」と過食したり、外食が多くなったりするようであれば、当然太ってしまいます。

この時には、「否認」「合理化」などの不健康な防衛機制が働いています。

  • キレ子
    キレ子

    防衛機制ってなんのこと? どんな時に起こる反応なの?

  • ナース
    ナース

    受け入れがたい状況などの時に、自分を守るために無意識に適応しようとする心理的メカニズムのことです。

健康的な防衛機制には、次のような方法があります。

  • キレ子
    キレ子

    健康的な防衛機制ってよくわからないな。もっと詳しく教えて!

  • ナース
    ナース

    ストレスの発散法がプラスに向くことです。「昇華」「抑制」という防衛機制であれば、太るのを防ぐことができます。

  • キレ子
    キレ子

    「昇華」って漢字からもどんなことか想像できないけれど、つまりどういうこと?

  • ナース
    ナース

    好きなスポーツや趣味を頑張ることでストレスを発散させることです。スポーツであれば脂肪燃焼のダイエットにもなりますね。

  • キレ子
    キレ子

    「抑圧」って抑えるような感じがするけど本当に健康的なの?

  • ナース
    ナース

    そうですよね。抑圧は、タバコのことを考えないようにするなど気持ちを抑えることです。ただし、キレ子さんの言う通り、気持ちを抑えることでストレスを感じるようであれば発散するようにしましょう。

何をしたらよいか思い浮かばない人は、次のような方法を試してみましょう。

  • スポーツをしてストレスを発散させる
  • 好きな音楽を聴きながらウォーキング・ランニングを始めてみる
  • 趣味に没頭する
  • 習い事を始めてみる

禁煙によって溜まったストレスをそのままにしておくのはとても危険です。好きなことに打ち込んで、ストレスをデトックスしましょう!

禁煙で身体も心も健康に

禁煙でダイエット
タバコは肥満の原因になります。タバコを続けていれば肥満だけでなく生活習慣病になるリスクを高めます。

肥満や生活習慣病を改善するためには、禁煙がポイントになります。上手に禁煙すれば、ダイエットにもつながります。

タバコ=ニコチン依存症であることを忘れずに、無理なく禁煙を達成させましょう。禁煙すればダイエットだけでなく肌もキレイになります。

1日も早く禁煙して、健康な身体と心を取り戻しましょう!

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